ポーラープロットユーティリティー

ポーラープロットユーティリティー

ポーラープロットは特定の周波数におけるさまざまな角度に対するスピーカーやマイクロホンの応答を示す測定手法です。図1のような複数のプロット図では、さまざまな周波数で測定した結果を表しています。例えば、図1のプロットから、スピーカーが250Hzで全方位、その他高い周波数でどの方向で強い応答を示しているかが分かります。ただし、同時に複数の周波数のプロっとを行うことは出来ません。

図1.Polar Multiplot view from the APx Polar Plot Utility for a speaker measured with one degree angular resolution

コンタープロットは全周波数の指向性情報を表示することができます。図2は図1で利用したスピーカーのコンタープロットです。横軸は全周波数レンジで、縦軸は0度を中心に360度方位を示しております。コンタープロットは色を使って、周波数による指向性の変化を示す手段となります。

図2.Contour plot of the same speaker directivity data shown in 図1

VACS Software

図2で使ったコンタープロットは、VACSと呼ばれるサードパーティ製ソフトウエアを使って表示しております。このソフトはアコースティック測定データを視覚化、処理、組織化するようなもので、ドイツの開発会社が販売しております。(www.randteam.de)VACS Viewerは無償でダウンロード可能です。機能はVACSと同じように使えますが、プロジェクトファイルを保存することは出来ません。VACSやVACS Viewerをインストールしたら、APxポーラープロットユーティリティーで測定したデータも移植することができます。図3はVACSアプリケーションを使ったコンタープロットです。4つの表示になっています。(左上;コンタープロット、左下;ポーラープロット、右上;周波数応答プロット、右下;ビーム幅のプロット)ポーラーと周波数応答プロットは3次元コンターデータを介して構成しています。カーソールを動かすと、ポーラーや周波数応答プロットは、指定した周波数、角度位置に沿った曲線を更新します。ビーム幅のプロットは、カラーマップ上のカーソールレベルに紐づいており、カーソールからレベルを選択できるようになっています。

図3. A contour plot view in VACS

詳細は以下のサイトをご参照願います。

www.ap.com/blog/improved-polar-plot-utility/